ちょうどその日は休診日だったので、
強制給餌などしながら様子を見て、
18日の朝一で病院に連れて行きました。
急患扱いで、受付のところでユトリロくんを抱いた獣医さんが
「腸が太くなっているから腸重積の可能性が高そう」とおっしゃいました。
エコーやレントゲンで調べたところ、
やはり、腸重積のようだということで開腹手術。
小腸が大腸に10センチほど入り込み、
5〜6センチ黒く壊死していたそうです。
(異物はなにもなく、何が原因で腸重積になったかは不明)
まず、小腸を引っ張り出し、
壊死した部分を切り取り、正常な部分同士をつなぐ、という
手術をしていただきました。
(当時約400gでしたから、小さい身体の手術はきっと大変だったことでしょう)
麻酔から覚め、翌日は自力で立ち上がるほどに
回復の兆しもあったのですが、
腸がまったく動かず、21日に危篤状態だと連絡がありました。
すでに自発呼吸ができず、酸素を送り込めば心臓は動くけれど、
腸が動く可能性も、自発呼吸が戻る可能性もほぼない、といわれました。
時々、苦しそうに痙攣するユトリロくんを見ているのが辛く、
「この子が一番苦しまない方法を…」と先生にお願いしました。
わずかな量の注射を2本うつと、あっけなく彼の心臓は止まりました。
ユトリロくん、小さな身体で頑張ってくれました。
美しいカラー、大きな目をした、性格のよい子でした。
うちの子に残したいと思うくらい、彼のことが大好きでした。
今月の3日には、ユトリロくんのいとこにあたるニコラくんが
同じ腸重積(毛玉が少し詰まっていたようです)で手術、
麻酔から覚めることなく逝ってしまいました。
その翌日には、ルノワールちゃんも逝ってしまいました。
みんな、今度はもっと丈夫な体で、
うちの子として生まれ変わっておいで。
また会える日を待っているから。